初めての旅行は期待と不安でいっぱいです
そして現地の観光地や文化を調べては、楽しい光景を想像することでしょう
しかし、忘れてはいけないのが「お金」のことです
「今の時代、クレジットカードが使えるでしょ?」
「いざ両替をするときはどうすれば良いんだろう」
じっくりと考えれば、意外と不安も多いハズです
今回は、実際に海外旅行に行って体験した「海外旅行での両替」について、僕の実体験のエピソードを交えながらご紹介します
日本での両替は勿体ない
日本での両替はおすすめしません
なぜなら手数料が高い場合があるからです
と言っても実際に金額を調べると、100米ドルでおおよそ300円ほどの違いだったりします
ここで大切なのは「どれくらいお金を使うのか?」ということです
例えば「海外で高級ブランド40万円分を買うぞ!」と思って両替をすると大体12,000円の違いになってしまいますし、1万円しか使わないのならば300円もしない違いとなります
でも、実際に海外旅行に行ってみないとどれくらいお金を使うかわかりません
僕も予定の金額よりも4万円も使ったときもあれば、1万円分の外貨を使わずに残ってしまったということもあります
日本円→外貨→日本円だと手数料が2回も発生するので勿体ないです
現地でお得に両替できる場合もありますので「海外旅行」という目的ではあまりおすすめしません
空港での両替は勿体ない
こちらも日本の両替と同じ理由です
空港というのは多くの人が通い、間違いなく両替が必要な人が訪れる場所です
バスや電車など、クレジットカードが使えない交通手段の人は現金が必須です
海外から帰国した人は残りのお金を両替する人も多いでしょう
そんな場所ですから、しっかりとした両替ショップが入ることが多いです
さらに空港内はレートを統一しているという場所もあります
何もわからない人や両替所へ行くのが面倒な人は、ここで両替することになります
よって、自然と手数料が高くなってしまうのです
ただし、空港の両替をおすすめの場合があります
それは、初めてその国についた時です
当たり前ですが、日本円しか持っていない場合は外国で使えません
使えても、結構安く換算された上に現地のお金でお釣りが帰ってくるので、損得がよくわかりません
飛行機内でも買い物が出来るのですが、メニューには外貨で値段が記されていました
日本円でも支払えるということで思い出に買ったのですが、おつりは外貨でした
小さい缶ジュースに500円ほど取られた記憶があります
飛行機の中だから高いのか、換金レートで高いのか、全く判断が付きませんでした
ですから、かならず現地ではクレジットカードか現地のお金で支払ったほうが良いです
そのためにも、移動手段や現金でチップを払うなどのシチュエーションのために、1万円ほどは空港で両替しておくと良いかもしれません
クレジットカードが使えないときがある
日本だとどこに行ってもクレジットカードが使えます
ですが、海外のどこでもそうだとは限りません
どの海外旅行のハウツーサイトを見ても「持っているクレジットカードのブランドがお店で対応しているブランドではないかもしれない」という内容を見かけます
対処方法は「クレジットカードは複数持っていく」というものです
僕はタイに旅行に行った時ですが、クレジットカードはそこそこ高いレストランやデパートでしか使えませんでした
マッサージや屋台の食事では使うことが出来ず、単価が安いお店ではデパート内でも使用できませんでした
また、VISAとJCBのブランドを持っていたのですが、僕が行ったお店はどこもマスターカードのみの対応のお店でした
現金で買い物が出来るので気にしませんでしたが、日本でこのようなことが起こると困ってしまいます
対応ブランドが自分のクレジットカードではないということ、クレジットカード自体が対応していないということもありますから、現金は持ち歩いておくことをおすすめします
両替の金額は場所と日にちで決まる
意外と知られていないのが、両替の金額は場所と日にちで違います
場所とは、両替をお願いするところ、つまり両替所のことです
お店にはいろいろな場所があって、国や地域によっても違うようです
よくある傾向として、都心から少し離れたり交通の便が少し不便な場所は手数料安く、人通りが多かったりデパートやショッピングモールなどの場所では手数料が高かったりします
この両替所の選び方に関しては、安ければ何でもいいわけではありません
必要な時に両替するのに、半日も掛けて移動をするのは時間が勿体ないです
旅行において、半日を費やすことは半年間何もせずに寝て過ごすことと同じです
更に安い両替所では観光客が集まる傾向があります
そうすると詐欺やスリなどもターゲットにします
両替所の人がお金を少なく渡して自分の物にすることもあるかもしれません
危ない場所ばかりではありませんが、世界には親切な人もいれば騙そうとする人もいるのです
僕が海外旅行に行っている時、持ち合わせが少なくて両替をしようと思いました
ショッピングモールの両替所があるのでレートを確認すると、1万円あたりのレートがよく利用する両替所よりも500円ほど高いのです
2万円なら1,000円、3万円なら1,500円の差です
「これは大きい・・・」
ということで迷わず、比較的安いレートの両替所まで5分歩いて両替しました
いつも利用している両替所よりは100円ほど高かったですが、ショッピングモールに比べたら圧倒的に安いです
自分の都合と照らし合わせて、時には「多少高くても構わない!」という気持ちが必要になるでしょう
両替所の営業時間を調べる
知ってますか?
24時間営業しているコンビニが常識なのは日本だけです
一部海外でも深夜営業している場所もあるようですが、スーパーやコンビニが24時間営業で年中無休というのは珍しいです
さて、両替所はどうでしょうか?
僕が2度目のタイ旅行に行った時のお話です
1度目の旅行の時に1,000バーツ(大体3,000円)が残っていました
なので、1度目の旅行で行った「空港での両替」はしませんでした
空港でスマホのSIMとバス料金を支払ってバンコク市内の予約したホテルに向かいます
宿泊費は支払い済みなのですが、チェックイン時にデポジットの1,000バーツを支払います
ホテルの入り口付近に、比較的レートが安い両替所があるので、そこで両替をしようと考えていました
両替所に着きましたが、なんと営業をしていません!
「やばい!開いてない!」
それもそのはず、両替所は夕方に閉まるのですが、まだ16時ぐらいです
閉まるにしても早くない・・・?
どうやらタイの両替所は、金曜日は早く閉まるお店が多いみたいです
そんなの聞いてない・・・
困ったのは、ホテルのチェックインの時に預けるデポジットの料金1,000バーツが、どうやっても足りないということです
デポジットは、物が壊れたりなくなった時に費用として取られる保険みたいなもので、海外ではよくあります
これでは、宿泊費用が支払い済みでもデポジットが渡せないとチェックインが出来ません
「ショッピングモールならば、多少レートが高くても営業しているはず!」
この時、かなり焦っていました
なぜかというと、金曜日の次は土曜日、そして次の日は日曜日だからです
土日は両替所が営業していないことがあります
そうなると、僕は3日間を1,000バーツも無い状態で野宿することになります
最悪です
そしてショッピングモールに到着すると、なんと両替所のカウンターには「CLOSED」の張り紙がありました!
高い手数料を覚悟で向かったショッピングモールの両替所が、まさかの閉店です
焦りながら急いでスマホを開きます
「タイ 営業している両替所」で検索します
すると、ホテルとショッピングモールの途中に両替所があるようです
スマホを頼りに向かうと、そこには数人の外国人が並ぶ両替所を発見しました
野宿を逃れられ、ホッと胸を撫で下ろします
あまりの安堵感に、近くにあったマックでビックマックセットを勝手食べてしまいました
本当に良かった・・・
コレがもし「スマホがなかった時代なら・・・」「スマホのバッテリーが無かったら・・・」と考えると恐ろしくなります
日本での日常生活や国内旅行ではありえない出来事に、とんでもなく焦った経験でした
向かう旅行先によっては死活問題ですので、これはしっかり調べておくと良いです
もし営業している両替所がなければ、空港で両替をしてしまうというのも一つの手です
⇓僕が実際に利用しているスマホのポータブルバッテリー
実際の両替の仕方
それじゃ、実際にどうやって両替をすればいいのか?
システムとしてはとても簡単です
ですが、いくつか気をつけるポイントがありますので、それも踏まえて順番にご説明します
1.パスポートと両替する日本円を確認する
当たり前ですが、大切な手順です
両替をする時にパスポートが必須です
いつ、どこで、誰が両替をしたのか?というものを明確にするためだそうです
お金の偽造を防ぐためだったり、いろんな事情があるでしょう
でも、本当に大切なことは「両替に必要だから」ではありません
「気がついたらお金が盗まれてる!」というのはまだ幸運のうちです
本当に不幸なのは、パスポートが無いということです
パスポートが無いことは、一秒でも早く気がつく必要があります
お金は誰かが恵んでくれるかもしれません
親戚や友達が送金してくれるかもしれません
日本大使館に行ったら助けてくれるかもしれません
しかし、パスポートを無くしたら、あなたは日本人であることも証明できません
国籍不明で誰なんのかはあなた以外に証明できるものはありません
日本の運転免許証などは日本だけで通用するものです
世界中のどこでも「私は日本人の誰々です」と国が証明してくれるものは、たった一つだけ
そう、「パスポート」だけです
命とパスポートがあれば、外国から行きて帰ってこれるでしょう
それぐらい、パスポートはとっても大切なモノです
暇なときに確認して、ちゃんと持っているかの確認をする癖をつけましょう
パスポートが無くなったら、「死んだ」と思ってください
2.両替所の情報を調べてから列に並んで利用する
場所によっては手数料が異様に高かったり、騙されてお金を取られたりすることがあります
国や時間帯などによっても違うと思いますが、日本のようにお役所仕事として機械的に仕事をする人ばかりではありません
「こっちの列は100ドル12,000円だけど、隣の両替所は100ドル11,000円だった」なんてことはよくあります
3.自分に順番が回ってきたら「両替をお願いします」と伝えてからお金とパスポートを取り出す
お店の人も人間です
愛想よく自分の要求を伝えましょう
「Exchenge please」とでも言えば伝わります
笑顔で一言添えることで、ちゃんと意思疎通が出来るようになります
さて、大事なのは「お金とパスポートはここで取り出す」ことです
両替をする人の殆どは旅行者です
旅行者は当然、まとまったお金を用意しています
土地勘も相場もわからない人もいます
そんな人を相手に盗みや詐欺を働こうとする人がいます
日本のパスポートは、世界のパスポートの中で最も価値のあるものです
詳しくはお話しませんが、日本のパスポートは偽造パスポートを作るのにとっても有効で価値があります
つまり、盗む価値があるっていうことです
そんなものを、自分を狙っているかもしれない人にわざわざ見せるのは危険です
お金には、特にパスポートには気をつけすぎることはありません
そこは、日本人特有の「警戒心」を最大限に発揮しましょう
4.パスポートを渡す
先程も説明しましたが、両替にはパスポートが必要です
おそらく「パスポートを見せて」とかなんとか言われるので、そしたらパスポートを渡しましょう
この時、パスポートの行方を凝視してもいいでしょう
それだけ、「警戒は解いていませんよ」という意思が伝わります
そうすれば、お金を少なく渡されたり、レシートを渡されないというようなことは少なくなります
あくまで「警戒心」だけ見せましょう
敵対心は、かえって拗れてしまいます
5.両替するお金を渡す
「お金を渡してください」とか「いくら両替をしますか?」とか言われるので、そうしたら必要な金額を渡しましょう
日本円は、1万円単位で渡しましょう
1,000円札や5,000円札は見たことがない人は偽札を疑います
そうすると面倒くさいし時間がかかります
当然、硬貨は対応してません
おとなしく1万円単位で渡しましょう
そうすると、金額から両替の金額を計算します
そして、目の前でいくらかをしっかりと数えてくれます
6.レシート(両替の証明書)とパスポート、両替したお金を受け取る※パスポートだけバッグへ
全て終わると、両替後のお金と両替の領収書、そしてパスポートが返されます
この辺りは人によって異なります
決まった形式は無いので、パスポートを返されたあとに両替のお金を渡したり、まとめて返されたりします
両替所によってはレシートがメモのような手書きだったりします
その時は、ちゃんと何かを見ながら書いているかも確認しましょう
そして返されたら、パスポートだけをすぐにしまいましょう
肝心なことは、パスポートだけしまうところで、お金とレシートはしまわないことです
その理由は次のステップでご説明します
7.即座に「レシートの両替後の金額」と「実際に受け取った金額」を確認する
ここがすごく大事です
何度も説明してますが、お金をだまし取ろうとする人がいます
それは料金所の人かもしれません
もしくは、わざとではなくてもお金を数え間違いをするかもしれません
目の前で数えてくれた人には気が引けてしまいますが、必ずもう一度お金を数えましょう
レシート(手書きのメモでも)にある「渡した日本円の金額」と「両替レート」と「受け取った両替後の金額」の計算があっているかを確認しましょう
もし出来れば、レシートに書いてあるレートも正しいかどうかを確認しておくと良いでしょう
両替レートは、両替所ならば必ず表示されています
後ろに列が並んでいたとしても、そこはお金のことですからシビアになりましょう
僕は両替の時に目の前の人が揉めて15分待ったことがありますが、その人は最後に追加で紙幣を何枚か受け取っていました
去り際に「こいつ、狂ってるぜ!」ってジェスチャーの後に「Sorry.Your turn」と言っていました
多分、計算違いを訴えてたんだと思います
「日本人は騙せる」「ゴネればごまかせる」と思われたら大変です
他の日本人や旅行者のためにも、しっかりと間違いは正していきましょう
8.パスポートとレシートとお金を全てバッグなり財布なりに入れる
口が酸っぱくなるほど何度も説明しますが、お金を取ろうとする人がいますから、警戒は怠らないでください
両替所のトラブルは、泣き寝入りするか、その場で解決するかの2択です
9.確認後に感謝の一言を伝える
今までさんざん疑いの眼差しで接してきました
愛想だけ良いものの、警戒心はMAXです
ですが、そのプレッシャーにも負けずに親切に笑顔で対応してくれる人もいます
相手が騙そうとした場合を除き、相手に軽い感謝を伝えましょう
そうすれば、また旅行であなたの両替を担当したときには親切にしてくれるかもしれません
旅行中に困っていたら、あなたを助けてくれるかもしれません
「終わりよければ全て良し」です
10.カウンターに忘れ物が無いかを確認する
こればっかりは、ミスをしても誰も責められません
完全に自己責任です
両替所というものはお金のやり取りをする小さな窓しか開いていません
あとは防弾ガラスのようになっていて、お互いに触れることさえ出来ないでしょう
ですから、物を忘れたら誰かに盗まれて永遠に帰ってきません
両替所のカウンターを去る前に、指差しでもなんでも確認しておきましょう
最後の確認をする恥ずかしい気持ちと、物を忘れて後悔する気持ちを天秤に掛けましょう
その度合で、最後の確認の力の入れ具合を決めてもいいと思います
11.最後にレシートのレートと両替所に表示されてるレートを確認する
カウンターを離れたら、料金所に表示されている両替レートとレシートに書いてある両替レートを見比べましょう
これに違いがあれば、騙されているか間違いが起きています
そのレシートやメモ書きに記されている「日本円の金額」「レートでの計算」「受け取った金額」に間違いが無いことは確認済みです
ですから、レートが違えば全て違うことがわかります
たとえ少額の違いだとしても、必ず「レシートの両替レートと表示されている両替レートが違う」と訴えましょう
納得の行く説明を受けるか、正しい金額でお金をくれるはずです
両替所についてのまとめ
上の説明ではかなり脅し文句を使っていますが、旅行に慣れてくればこんなものは見なくてもサクサクっと両替が出来ることでしょう
そして油断をして失敗して、それが教訓となって二度と後悔しないように気をつけるようにもなると思います
逆に、新しい失敗や、自分だからこそ起きた勘違いや失敗もあり得ると思います
あなたがこの記事を見て両替の心構えを準備しているように、他の誰かもまた、あなたの失敗や経験を見て両替に挑戦するのかもしれません
「こんな勘違いがあった!」
「こんなトラブルがあった!」
というようなお話があれば、ぜひコメントにて皆さんのエピソードや意見をお待ちしています
最後に、僕が言えることは「お金にはシビアになりましょう」
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